JLPT N3の『らしい』の意味と使い方・誤用例と指導のポイント

JLPT N3の『らしい』の意味と使い方・誤用例と指導のポイント

『らしい』は「〜のようだ」「〜と聞いた」という推量や伝聞の意味を持つ表現で、実習生にとって使いこなすのが難しいポイントです。特に『つもり』『べき』『ところ』などと混同しやすいので、正しい用法と場面をしっかり教えることが重要です。実際の職場でよく使われる例文で理解を深めましょう。

問題

ニュースに よると、あした たいふうが くる _ です。

問題:ニュースに よると、あした たいふうが くる _ です。の空欄に入る語はどれか。実習生が、伝聞や推量の表現として最も適切なものを選ぶ必要があります。

  1. べき
  2. つもり
  3. らしい
  4. ところ

正解

3. らしい(rashii)- 伝聞や推量を表す。漢字は特に当てないことが多い。

なぜこの答え?

『らしい』は他者から聞いた情報や、その様子からの推測を表現します。ニュースや噂など、直接の確認がなくても「〜らしい」と言うことで情報を伝えることができます。『つもり』は話者の意思や計画、『べき』は義務・当然、『ところ』は時間や場所を示すため、意味や用法が異なります。実習生は『らしい』を聞いた情報や予測として使うことが多いため、文脈で区別して使うことを教えます。

他の選択肢が違う理由

  • 1. べき (beki) – 「〜するべき」義務や当然を表す。例:仕事は時間に来るべきです。(しごとはじかんにくるべきです。) – 仕事には時間通りに来るべきです。
  • 2. つもり (tsumori) – 意図・計画を示す。例:明日は休むつもりです。(あしたはやすむつもりです。) – 明日は休む計画です。
  • 4. ところ (tokoro) – 時間や場所を意味する表現。例:今、話すところです。(いま、はなすところです。) – 今から話すところです。

例文

  1. ニュースによると、来週雪が降るらしいです。(にゅーすによると、らいしゅうゆきがふるらしいです。) – ニュースで聞いた情報として、来週雪が降るそうです。
  2. 彼は会社を辞めるらしい。(かれはかいしゃをやめるらしい。) – うわさでは彼は会社を辞めるそうだ。
  3. 今日は雨が降るらしいから傘を持って行こう。(きょうはあめがふるらしいからかさをもっていこう。) – 外出時、天気予報を参考に傘を持つよう提案。
  4. 店はもう閉まっているらしいです。(みせはもうしまっているらしいです。) – 周囲の人の話で店が閉店していることを知る。

会話例

A: 明日の天気はどうですか?(あしたのてんきはどうですか?)— 明日の天気を聞く場面。
B: ニュースによると、台風が来るらしいです。(にゅーすによると、たいふうがくるらしいです。)— ニュース情報を伝える。
A: そんなに強い台風ですか?(そんなにつよいたいふうですか?)— 台風の強さを尋ねる。
B: はい、注意したほうがいいです。(はい、ちゅういしたほうがいいです。)— 注意を促す。
A: わかりました。気を付けます。(わかりました。きをつけます。)— 了解と対策の意志表明。

使う場面

  • ニュースや噂の情報を伝えるときに使われる。例:会社の休みの日程など。
  • 天気予報や自然災害の推測を話す場面で頻出。
  • 同僚や上司との会話で「聞いた話」として注意喚起に使える。
  • 書面ではやや堅めだが口語として多用され、自然な会話での伝聞表現として重要。
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