
JLPT N4レベルで「やすい」を使った問題は頻出です。実習生が「安い」と混同したり、対義語の「にくい」と取り違えたりすることがあります。この記事では「書きやすい」の例を中心に「やすい」の意味と使い方、よくあるミスと教え方をまとめました。
問題
この ペンは かき _ です。
「このペンはかき_です。」の空欄に何を入れるべきか。この文は動詞+「やすい」の形を理解しているかを確認する問題です。
- にくい
- そう
- すぎる
- やすい
正解
正解は やすい(読み:やすい)です。意味は「~しやすい=~をするのが簡単である」です。漢字では「安い」と書くこともありますが、動詞の可能形の補助として使うときはひらがなで書きます。例文は「このペンは書きやすいです」となり、「このペンは書くのが簡単です」という意味です。
なぜこの答え?
「やすい」は動詞連用形の後に付いて、動作のしやすさを表す助動詞です。例えば「書く」+「やすい」=「書きやすい」となり、「書くのが簡単である」という意味になります。一方、「にくい」は「~しにくい=難しい」、正反対の意味で対比して覚えやすいです。
よくある誤解は、「やすい」を物の値段の「安い」と勘違いしたり、「そう」や「すぎる」と混同したりすることです。特に母語に似た語彙や表現がないため、丁寧に意味と使い方を教える必要があります。
他の選択肢が違う理由
- にくい(読:にくい)「~しにくい」:動作が難しいこと。例文:この機械は使いにくいです。(このきかいはつかいにくいです。)『この機械は使うのが難しいです。』
- そう(読:そう)「~のようだ」:見た目や気配で判断する表現。例文:美味しそうです。(おいしそうです。)『おいしそうに見えます。』
- すぎる(読:すぎる)「~し過ぎる」:度を超す意味。例文:食べすぎました。(たべすぎました。)『食べ過ぎてしまいました。』
例文
- この椅子は座りやすいです。(このいすはすわりやすいです。) – 座るのが簡単で楽な椅子です。
- その道は歩きやすいです。(そのみちはあるきやすいです。) – 歩くのに適しています。
- この靴は走りやすいです。(このくつははしりやすいです。) – 走りやすい靴の意味です。
- このパソコンは使いやすいです。(このパソコンはつかいやすいです。) – 操作が簡単なパソコンです。
会話例
A: このペンは書きにくいですか?
(このペンはかきにくいですか?)
このペンは書くのが難しいですか?
B: いいえ、このペンは書きやすいです。
(いいえ、このペンはかきやすいです。)
いいえ、このペンは書きやすいです。
A: そうですか。仕事に便利ですね。
(そうですか。しごとにべんりですね。)
そうですか。それは仕事で便利ですね。
B: はい、とてもおすすめです。
(はい、とてもおすすめです。)
はい、とてもおすすめします。
使う場面
- 工具や機械の操作が簡単であることを表現するときに使う(使いやすい、取りやすい)。
- 道や場所、設備が利用しやすいことを説明するときに使う(歩きやすい、行きやすい)。
- 日常的な会話や仕事で物や環境の利便性を伝えるときに頻出。
- 反対語のにくいとセットで語彙力を増やして指導すると効果的。