「ことだから」の使い方と解説:JLPT N3 文法ポイント

「ことだから」の使い方と解説:JLPT N3 文法ポイント

日本語学習者がよく悩む文法の一つに「ことだから」があります。この表現は理由や原因を示し、特に人や物の性質に基づく推量や判断に使われます。JLPT N3の問題でも頻出なので、正しく理解し使えるようになりましょう。

問題

まじめな かれの _、きっと やくそくを まもるだろう。

問題文「まじめな かれの _、きっと やくそくを まもるだろう。」に入る正しい表現は何でしょうか。なぜこの文法を知ることが重要かというと、人の性質に基づく推測の仕方を理解するためです。

  1. ことだから
  2. わけだから
  3. ところだから
  4. ものだから

正解

正解はことだから(ことだから)です。意味は「〜という性質・事情があるので」という理由の表現です。

なぜこの答え?

「ことだから」は、相手や物の性格・性質など、既に分かっている状況や事情を根拠にして、その結果や行動を推測・判断するときに使います。ここでの「こと」は「事(こと)」のことで、出来事や事情という意味を持ちます。
「まじめな かれの ことだから」の例文では「彼はまじめな性格である」という事情を踏まえて、約束を守るだろうと推測しています。
この表現は日常会話だけでなく、ビジネスや報告の場面でもよく用いられ、学習者が「わけだから」などと混同しやすい文法です。正しく使い分けることが重要です。

他の選択肢が違う理由

  • わけだから(わけだから):「理由」や「原因」を説明する際に使う。「雨が降ったわけだから、出かけません。」(あめがふったわけだから、でかけません。)雨が降ったので、出かけない。
  • ところだから(ところだから):「時点・時間」を表す。「今は朝のところだから、まだ暗い。」(いまはあさのところだから、まだくらい。)今は朝なので、まだ暗い。
  • ものだから(ものだから):「言い訳や事情の説明」。「病気なものだから、学校を休みました。」(びょうきなものだから、がっこうをやすみました。)病気だったので、学校を休んだ。

例文

  1. 彼は学生のことだから、勉強が好きです。 (かれはがくせいのことだから、べんきょうがすきです。)彼は学生なので勉強が好きです。
  2. まじめな人のことだから、約束を守るだろう。 (まじめなひとのことだから、やくそくをまもるだろう。)まじめな性格の人だから約束を守ると推測される。
  3. 子どものことだから、まだわからない。 (こどものことだから、まだわからない。)子どもであるという性質上、まだ理解できない。
  4. 彼女はプロのことだから、仕事がとても上手だ。 (かのじょはプロのことだから、しごとがとてもじょうずだ。)彼女はプロであるため、仕事が上手だ。

会話例

A:彼はまじめそうだね。 — 彼は真面目そうですね。
B:うん、まじめなことだから、絶対に約束を守るよ。 — はい、真面目な性格だから約束を必ず守るでしょう。
A:頼りになるね。 — 信頼できますね。
B:仕事でも信頼されているよ。 — 仕事の場面でも信頼されています。

使う場面

  • 人の性格や性質に基づく理由を説明する時に使う。
  • 予想や推測を述べる際に、根拠として用いられる。
  • ビジネスや日常会話で、相手の特性に触れて話す場面。
  • 学習者が「わけだから」「ものだから」と混同しやすいので注意が必要。
上部へスクロール