
JLPT N4の文法項目である「はず」は、確信や期待を表す重要な表現ですが、学習者にとっては理解が難しく、誤用も多いです。特にベトナム語やインドネシア語話者は、「つもり」や「そう」と混同しがちです。この記事では「はず」の正しい意味・使い方、そして教える際のポイントを紹介します。
問題
かれは もう ついた _ です。
問題:「かれは もう ついた _ です。」に入る正しい表現はどれか?この文は、相手がすでに到着していると確信していることを伝えたい場面です。
- ところ
- そう
- つもり
- はず
正解
正解は「はず(hazu)」です。意味は「~のはずだ=~だと確信している・当然のはずだ」です。漢字では「筈」と書きますが、日常的にはひらがなで書くことが多いです。
なぜこの答え?
「はず」は話し手の根拠ある判断や期待を表します。予定や事実から「~しているはずだ」「~するはずだ」と、自信をもって断定的に言う時に使います。例えば、スケジュール通りなら「かれはもうついたはずです」と言います。これに対して、「そう」は感覚や推測、「つもり」は意志や予定、「ところ」は時間や場所の指示語であり、「はず」とは役割が異なります。したがって混用に注意が必要です。
他の選択肢が違う理由
- ところ(tokoro):「場所」や「時間」を表す語。例)彼は学校に行くところです。(かれはがっこうにいくところです。彼は今学校に向かっているところです。)
- そう(sou):「~そうだ」は見た目や情報にもとづく推量。例)雨が降りそうです。(あめがふりそうです。雨が降るように見えます。)
- つもり(tsumori):話者の意思や予定を表す。例)私は行くつもりです。(わたしはいくつもりです。私は行く予定です。)
例文
- 彼は明日来るはずです。(かれはあしたくるはずです。)彼は明日来ると確信しています。
- この仕事はもう終わっているはずです。(このしごとはおわっているはずです。)仕事は完了しているのが当然です。
- 山田さんは約束を守るはずです。(やまださんはやくそくをまもるはずです。)山田さんは約束通り行動するでしょう。
- 電車は7時に来るはずです。(でんしゃは7じにくるはずです。)時刻表によれば電車は7時に到着します。
会話例
A: 彼はもう着きましたか?(かれはもうつきましたか?彼はもう到着しましたか?)
B: はい、もう着いているはずです。(はい、もうついているはずです。スケジュール通りなら到着しています。)
A: そうですか。連絡はありましたか?(そうですか。れんらくはありましたか?連絡はありましたか?)
B: いいえ、でも時間から考えるとそう思います。(いいえ、でもじかんからかんがえるとそうおもいます。連絡はないですが、時間的に到着しているはずです。)
使う場面
- 職場で、相手の到着や作業完了の確信を伝えるときに使われる。
- 報告や連絡時に、計画や予定に基づく期待を示す。
- メールや会話で、信頼性のある推測や断定を表現する。
- 日常的に使われるが、意味の混乱を避けるため、「そう」「つもり」との違いを教えることが重要。