
日本語学習者が初めて「ては」に出会うと、似た表現の「ても」「たり」などと混同しがちです。特にベトナム人やインドネシア人の学習者は、条件形や列挙形と誤って理解することがよくあります。「ここで たばこを すっては いけません。」のような禁止表現で使われる「ては」の用法と指導ポイントを詳しく解説します。
問題
ここで たばこを すっ _ いけません。
質問: 文「ここで たばこを すっ _ いけません。」の空欄に入る適切な助詞は?禁止を表す表現で正しいものを選んでください。禁止表現は職場や公共の場で頻出のため、理解が不可欠です。
- たら
- たり
- ても
- ては
正解
正解は「ては」です。「ては」は動詞のて形に付いて特に禁止や注意を表す際に「てはだめ」「てはいけない」などの形で使われます。読みは「ては」、漢字では「手は」と書くこともありますが、助詞としては仮名が一般的です。
なぜこの答え?
「ては」の禁止表現は、動詞のて形+「は」で構成され、「〜してはだめ」「〜してはいけない」という形で「〜してはいけない」「〜してはいけません」と禁止の意味を作ります。似ている「ても」「たり」「たら」とは異なり、禁止の意味に限定されるため意味と用法の使い分けが重要です。また学習者には、条件を表す「たら」や譲歩の「ても」と混同されやすく、それらと意味を明確に区別して指導する必要があります。仕事の現場や公共施設では禁止標識で頻繁に見かけるため、実践的な例文を多く示し、理解を深めることが効果的です。
他の選択肢が違う理由
- たら(tara)条件を表す。例:雨が降ったら行きません。雨がふったらいきません。If it rains, I won’t go。(禁止とは異なる)
- たり(tari)動作の列挙。例:食べたり飲んだりします。たべたりのんだりします。I do things like eating and drinking.(禁止表現ではない)
- ても(temo)譲歩を表す。例:雨が降っても行きます。あめがふってもいきます。Even if it rains, I go.(禁止表現ではない)
例文
- ここでスマホを使ってはいけません。 (ここですまほをつかってはいけません。) – ここはスマートフォンの使用禁止場所です。
- 工場内で帽子をかぶってはだめです。 (こうじょうないでぼうしをかぶってはだめです。) – 作業服規則に従い、指定の帽子以外は禁止です。
- 病院でたばこを吸ってはいけません。 (びょういんでたばこをすってはいけません。) – 病院敷地内は全面禁煙です。
- 仕事中に携帯電話を使ってはだめです。 (しごとちゅうにけいたいでんわをつかってはだめです。) – 業務に集中するため禁止されています。
会話例
A: ここでたばこを吸ってもいいですか? — A: ここでたばこをすってもいいですか?(ここでたばこをすってもいいですか?)ここでタバコを吸ってもいいですか?
B: いいえ、ここでたばこを吸ってはいけません。 — いいえ、ここでたばこをすってはいけません。(いいえ、ここでたばこをすってはいけません。)いいえ、ここでタバコを吸ってはいけません。
A: そうですか。すみません。 — そうですか。すみません。(そうですか。すみません。)そうですか。すみません。
B: はい、守ってください。 — はい、まもってください。(はい、まもってください。)はい、守ってください。
使う場面
- 工場や建設現場での安全規則や禁止事項の掲示で「てはだめです」「てはいけません」が頻出。
- 病院や公共施設の禁煙表示にもよく使われ、外国人研修生の理解が必須。
- 職場のマニュアルや注意書きの中で、禁止行為を丁寧に伝える表現として重宝。
- 日常会話でも、注意や注意喚起で使われ、理解できることでトラブル回避につながる。