「はもとより」の意味と使い方解説 JLPT N2

「はもとより」の意味と使い方解説 JLPT N2

「はもとより」は中上級者向けの表現で、似た言葉と混同しやすいです。特にベトナム語やインドネシア語話者の学習者は、「はともかく」「をはじめ」「にかぎらず」などと間違えがちです。この記事では、「はもとより」の正しい使い方と意味を職場で使える例文を交えて解説します。

問題

えいご _、にほんごも はなせる。

「えいご_、にほんごも はなせる。」の_に入る正しい言葉は何でしょうか?この文は「英語はもちろん、日本語も話せる」という意味で使われるので、適切な接続詞の理解が重要です。

  1. はともかく
  2. はもとより
  3. をはじめ
  4. にかぎらず

正解

正解は「はもとより」(元より)です。意味は「もちろん」「言うまでもなく」といったニュアンスで、あることが前提として成り立っていることを示します。

なぜこの答え?

「はもとより」は、「あることは当然であり、それは前提である」という意味を持つ言い回しです。漢字の「元」は「もと」と読み、「根本」「起点」といった意味を含みます。慣用的に「〜はもとより、〜も」と使い、前に出したことを当然のこととして、後に付け加える内容に重きを置きます。

似た表現の「はともかく」は「ひとまず横に置く」「問題にしない」という意味で、「はもとより」とは使い方が異なります。また、「をはじめ」は「〜を代表例として」という意味、「にかぎらず」は「〜に限定されない」という意味で、それぞれ意味が違うため注意が必要です。

ベトナム人やインドネシア人学習者は、この微妙なニュアンスの違いに混乱しやすいため、職場での自然な会話例を通じて理解を深めることが効果的です。

他の選択肢が違う理由

  • はともかく(はともかく) – 「ひとまず問題にしない」
    例文:仕事はともかく、明日は休みだから遊ぼう。
    (しごとはともかく、あしたはやすみだからあそぼう。)
    意訳:仕事はおいておいて、明日は休みだから遊ぼう。
  • をはじめ(をはじめ) – 「〜を代表に」
    例文:この工場にはベトナム人をはじめ、多くの国の人が働いている。
    (このこうじょうにはベトナムじんをはじめ、おおくのくにのひとがはたらいている。)
    意訳:この工場には主にベトナム人を中心に多国籍の人が働いている。
  • にかぎらず(にかぎらず) – 「〜だけに限定しない」
    例文:外国人労働者は工場にかぎらず農業でも働いている。
    (がいこくじんろうどうしゃはこうじょうにかぎらずのうぎょうでもはたらいている。)
    意訳:外国人労働者は工場だけでなく農業でも働いている。

例文

  1. 英語はもとより、簡単な日本語も話せます。
    (えいごはもとより、かんたんなにほんごもはなせます。)
    英語は当たり前で、簡単な日本語も話せます。
  2. 彼はプログラミングはもとより、設計もできます。
    (かれはプログラミングはもとより、せっけいもできます。)
    彼はプログラミングだけでなく、設計もできます。
  3. このレストランは味はもとより、サービスもいいです。
    (このレストランはあじはもとより、サービスもいいです。)
    このレストランは味はもちろん、サービスも良好です。
  4. 彼女は日本語はもとより、英語もペラペラ話せます。
    (かのじょはにほんごはもとより、えいごもペラペラはなせます。)
    彼女は日本語はもちろん、英語も流暢に話せます。

会話例

太郎:英語_、日本語も話せますか?
(たろう:えいご_、にほんごもはなせますか?)
Taro: Kamu bisa berbicara bahasa Jepang juga selain bahasa Inggris?
ミン:はもとより、日本語も少し話せます。
(ミン:はもとより、にほんごもすこしはなせます。)
Min: Tentu saja, saya juga bisa berbicara sedikit bahasa Jepang.
太郎:すごいですね!仕事で役に立ちますか?
(たろう:すごいですね!しごとでやくにたちますか?)
Taro: Hebat! Apakah itu berguna di tempat kerja?
ミン:はい、コミュニケーションがとても楽になりました。
(ミン:はい、コミュニケーションがとてもらくになりました。)
Min: Ya, komunikasi menjadi jauh lebih mudah.

使う場面

  • ビジネスシーンで自分の能力や特徴を強調するときに使う。
  • 自己紹介や面接で「~はもとより、~も」と広げて説明する。
  • 報告書やメールでフォーマルかつ礼儀正しい印象を与えたいとき。
  • 新聞やニュース記事で物事の範囲や相関を述べる際に用いられる。
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