
「やるといったうえは、さいごまでやる」という文は、外国人学習者がよく遭遇するフレーズです。「うえ」という言葉は物理的な「上」だけでなく、文脈によって『一旦~した以上』や『~という条件のもとで』の意味を持ちます。本記事では、特にJLPT N2レベルで問われる用法と、学習者が間違いやすい点を丁寧に解説します。
問題
やると いった _ は、さいごまで やる。
問題:「やるといった_は、さいごまでやる。」の_に入る適切な語はどれか?この文は「一度やると決めた以上、最後までやり通す」という意志を表す重要な表現です。
- あいだ
- うち
- ところ
- うえ
正解
正解:4. うえ
(読み:うえ、意味:以上、~した以上)
漢字:上
なぜこの答え?
「うえ」は「上」と書きますが、「位置」を表すだけでなく、「~した以上」「~という条件のもとで」という意味があります。特に「言ったうえは」「決めたうえは」などの形で使われ、『一度そうしたからには必ず~する』という強い義務や決意を示します。
この用法はJLPT N2で頻出で、似た意味の「うち」「あいだ」「ところ」と混同しやすいです。「うち」は期間内、「あいだ」は時間の範囲、「ところ」は場面や時点を表す傾向が強いです。
学習者は「うえ」の抽象的な使い方に戸惑うことが多いので、具体例やセットフレーズで覚えるのが効果的です。
他の選択肢が違う理由
- あいだ(読み:あいだ)意味:期間や空間の「間」
例文:仕事のあいだは休めない。
(しごとのあいだはやすめない。)
意味:仕事の間は休めない。 - うち(読み:うち)意味:ある範囲の内部、期間内
例文:若いうちに日本語を勉強しましょう。
(わかいうちににほんごをべんきょうしましょう。)
意味:若いうちに日本語を勉強しましょう。 - ところ(読み:ところ)意味:時点や場所
例文:今、帰るところです。
(いま、かえるところです。)
意味:今、帰るところです。
例文
- やるといった上は、最後まで責任をもつべきだ。
(やるといったうえは、さいごまでせきにんをもつべきだ。)
一度やると言った以上、最後まで責任を持つべきだ。 - 勉強した上で、仕事を探します。
(べんきょうしたうえで、しごとをさがします。)
勉強を終えた後で仕事を探します。 - 社長の許可を得た上で、計画を進めましょう。
(しゃちょうのきょかをえたうえで、けいかくをすすめましょう。)
社長の許可を受けてから、計画を進めましょう。 - 決めた上は、最後まであきらめないでください。
(きめたうえは、さいごまであきらめないでください。)
決めた以上は最後まで諦めないでください。
会話例
A: 今日からこの仕事をやるといった上は、責任がありますよ。
(きょうからこのしごとをやるといったうえは、せきにんがありますよ。)
A: 今日からこの仕事をやると約束した以上は、責任がありますよ。
B: はい、最後までやりきります。
(はい、さいごまでやりきります。)
B: はい、最後までやり抜きます。
A: 何か問題があれば、すぐに相談してください。
(なにかもんだいがあれば、すぐにそうだんしてください。)
A: 問題が出たらすぐに相談してください。
B: わかりました。ありがとうございます。
(わかりました。ありがとうございます。)
B: わかりました。ありがとうございます。
使う場面
- 仕事の約束や決意を表現する時に「〜した上は」を使う。
- 計画や行動の前提条件を説明するときに「〜した上で」を使う。
- ビジネス文書や正式な場面で、責任の所在や決定事項の強調に使われる。
- 日常会話でも、強い意思表明として上記のフレーズが使われる。