「につき」の意味と使い方|JLPT N2の頻出表現解説

「につき」の意味と使い方|JLPT N2の頻出表現解説

「につき」はJLPT N2レベルで頻出の表現ですが、似た言葉と混同しやすいため学習者が苦手に感じることが多いです。特にベトナム人・インドネシア人の実習生や技能実習生は、意味や用法の違いがわかりにくく誤用しがちです。本記事では、実際の職場や公共の掲示でよく使われる「につき」について丁寧に解説し、誤用を防ぐ指導ポイントを共有します。

問題

にゅうじょうりょうは ひとり _、せんえんです。

問題:にゅうじょうりょうは ひとり _、せんえんです。に入る適語はどれか。これは「1人あたりの料金」を表す表現であり、正しい助詞を使うことが重要です。

  1. にたいして
  2. につき
  3. にとって
  4. について

正解

正解は「につき」です。読みは「につき」。意味は「〜ごとに」「〜あたりに」という料金や数量の単位を示す表現です。たとえば「ひとりにつき千円」で「1人あたり1000円」の意味になります。

なぜこの答え?

「につき」は料金・単位・割合を表す際に使われ、数量や単位ごとに対応した価格や規則を示します。公園や施設の入場料、駐車料金、宿泊費などの掲示でよく見られます。同じように聞こえる「について」(〜に関して)、「にたいして」(〜に対して)、「にとって」(〜にとって)とは意味が大きく異なり、混同しやすいポイントです。
特に技能実習生は「について」と混同して、「ひとりについて千円です」と誤って言うことがありますが、これは不自然で誤用です。「につき」を用いることで、料金や単位の関係が明確に表現できます。

他の選択肢が違う理由

  • にたいして(にたいして)- 「〜に対して」で、対象に反応・比較・対比を示す。
    例文:彼は私の提案にたいして反対した。
    (かれはわたしのていあんにたいしてはんたいした。)
    彼は私の提案に反対した。
  • について(について)- 「〜に関して」「〜について」で、話題や主題を表す。
    例文:日本の文化について学んでいます。
    (にほんのぶんかについてまなんでいます。)
    日本の文化を学んでいます。
  • にとって(にとって)- 「〜にとって」で、評価や立場を示す。
    例文:彼にとってこの仕事は重要だ。
    (かれにとってこのしごとはじゅうようだ。)
    彼にとってこの仕事は重要である。

例文

  1. 入場料はひとりにつき千円です。
    (にゅうじょうりょうはひとりにつきせんえんです。)
    入場料は1人あたり1000円です。
  2. 駐車場は1時間につき200円かかります。
    (ちゅうしゃじょうは1じかんにつきにひゃくえんかかります。)
    駐車料金は1時間ごとに200円です。
  3. 会議室使用料は1日につき5000円です。
    (かいぎしつしようりょうは1にちにつきごせんえんです。)
    会議室の使用料金は1日あたり5000円です。
  4. 参加費は1人につき3000円です。
    (さんかひはいちにんにつきさんぜんえんです。)
    参加費は1人あたり3000円です。

会話例

田中さん:この工場の見学料はどうなっていますか?
(たなかさん:このこうじょうのけんがくりょうはどうなっていますか?)
鈴木さん:見学料はひとりにつき500円です。
(すずきさん:けんがくりょうはひとりにつきごひゃくえんです。)
田中さん:ありがとうございます。グループで来たら割引はありますか?
(たなかさん:ありがとうございます。グループできたらわりびきはありますか?)
鈴木さん:はい、10人につき1人無料になります。
(すずきさん:はい、じゅうにんにつきいちにんむりょうになります。)

使う場面

  • 料金表や掲示板で「1人につき〇〇円」のように単位ごとの価格を示す場合。
  • 駐車場や施設利用料金を1時間や1日単位で計算する際に使われる。
  • 給料や手当を人数や個数ごとに計算・表現するとき。
  • 公告文書や公的案内で規定や制限を明確に表す際に使用頻度が高い。
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