
日本語を学習するベトナム人やインドネシア人実習生によく出る問題の一つが、「こわがって」の使い方です。「いもうとは いぬを _ います。」のような文の空欄に何を入れたらよいのか迷う人が多いです。この語は他人の感情を表現する時に重要なので、正確な理解が必要です。
この解説は、オンライン日本語レッスンのQPIDがまとめています。ベトナム語・インドネシア語で日本語を教える先生や、外国人スタッフの日本語研修にも使えます。
この記事では、「こわがって」の意味・文法的特徴、誤りやすいポイント、教え方の工夫を説明します。特に実習生が間違いやすい「こわい」「こわくて」「こわいと」との違いを詳しく解説し、実際の職場や日常生活での使われ方の例を挙げます。
問題
いもうとは いぬを _ います。
問題:「いもうとは いぬを _ います。」この空欄にはどの言葉が入りますか?実習生に感情状態を表現させるために必要な表現の理解が問われます。
- こわがって
- こわいと
- こわい
- こわくて
正解
正解は「こわがって」です。「こわがる」(怖がる)のて形で、「怖がる」は他人の恐怖を表す動詞です。漢字は「怖」です。
なぜこの答え?
「こわがる」は、話し手以外の人が恐怖を感じている様子を表す動詞で、他動詞のように扱われます。ここでは「いぬをこわがる」で「犬を怖がる(犬を恐れている)」という意味になります。て形「こわがって」に「います」をつけて、現在進行中の状態を示しています。
「こわい」は形容詞なので、「犬をこわい」とは言わず、「犬がこわい」や「犬はこわいです」と言います。形容詞のて形「こわくて」は、原因や理由を続ける接続助詞として使いますが、「います」とは繋げません。「こわいと」は条件を表す接続助詞であり、この文脈には合いません。
ベトナム語やインドネシア語から学ぶ実習生は、「こわい」と「こわがる」の区別が難しいことが多いので、例文を用いて教えることが重要です。
他の選択肢が違う理由
- こわいと — 条件を表す。「こわいと、行きません。」(怖いなら、行かない)。この文には不適切。
- こわい — 形容詞。「犬はこわいです。」(犬は怖い)。動詞「こわがる」の代わりにはならない。
- こわくて — て形形容詞。「犬がこわくて、近づけません。」(犬が怖くて、近づけない)。「います」との組み合わせは不可。
例文
- いもうとは 犬(いぬ)を こわがっています。 (いもうとは いぬを こわがっています。) — 弟は犬を怖がる。
- 新入社員は機械をこわがっていることが多いです。 (しんにゅうしゃいんはきかいをこわがっていることがおおいです。) — 新人は機械を怖がることが多いです。
- 子供が暗い場所をこわがっています。 (こどもがくらいばしょをこわがっています。) — 子どもが暗い所を怖がる。
- お年寄りは大きい犬をこわがります。 (おとしよりはおおきいいぬをこわがります。) — お年寄りは大きい犬を怖がる。
会話例
A: いもうとは 犬を こわがっていますか? — Em gái bạn có sợ chó không?
B: はい、とても こわがっています。 — Vâng, cô ấy rất sợ.
A: どうしてですか? — Tại sao vậy?
B: 子供の時に 犬に かまれたからです。 — Vì lúc nhỏ cô ấy đã bị chó cắn.
使う場面
- 実習生や労働者が人の感情を細かく表現したい時に使う。
- 職場で「怖がっている」人の様子を説明する場合。
- 日本の子供やお年寄りの話の中でよく出る表現。
- 感情描写の練習に最適で、会話練習や作文教材でも活用しやすい。
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