
「本音」(ほんね)は日本語学習者が特に混乱しやすい語の一つです。技能実習生や特定技能の方々が職場でのコミュニケーションで理解し使いこなせると、とても役立ちます。今回は本音の意味、誤解されやすいポイント、指導方法を詳しく解説します。
問題
「本音」 = ?
問題:「本音」はどの読み方・意味でしょうか?日本社会では「本音」と「建前」が対比され、職場や日常会話で重要な概念です。
- ほんね
- ぼんね
- ほんねう
- ほんねん
正解
正解は1の「ほんね」です。漢字は本音で、「本」は『本当の』や『真実の』を、「音」は『声』や『言葉』を意味し、『心の中の本当の気持ちや考え』を指します。
なぜこの答え?
「本音」は、話し手の裏にある真実の気持ちや考えを示します。対照的に「建前」(たてまえ)は相手に合わせた表面的な言葉です。日本の文化では、この二つを使い分ける場面が多いため、外国人にはわかりづらく、よく混同されます。たとえば、『本音を言う』は『自分の本当の気持ちを言う』こと。技能実習生の方には、職場や友人関係で「本音」と「建前」の区別を理解させることが、自然な日本語コミュニケーション習得の近道です。
他の選択肢が違う理由
- ぼんね:正しい日本語の単語ではありません。例文はありません。
- ほんねう:日本語に存在しない読み方や単語です。例:「そんな言葉はありません。」(そんなことばはありません。)
- ほんねん(本念):実際には「本念」という単語は珍しく、辞書的にも一般的ではありません。意味は’本当の念’と考えられますが、日常会話では使いません。例文:彼の本念は分かりません。(かれのほんねんはわかりません。)
例文
- あの人の本音が分からない。 (あのひとのほんねがわからない。) あの人の本当の気持ちがわからない。
- 本音で話すと、誤解が減る。 (ほんねではなすと、ごかいがへる。) 本当の気持ちで話すと、誤解が少なくなる。
- 職場では建前と本音をときどき使い分ける。 (しょくばではたてまえとほんねをときどきつかいわける。) 職場では表面的な言葉と本当の気持ちを使い分けることがある。
- 友達には本音で相談できる。 (ともだちにはほんねでそうだんできる。) 友人には本当の気持ちで話すことができる。
会話例
A: 最近、田中さんの本音が読めません。 — さいきん、たなかさんのほんねがよめません。最近、田中さんの本当の気持ちがわからないです。
B: そうですね。職場では建前を使うことが多いから。 — そうですね。しょくばではたてまえをつかうことがおおいから。そうですね。職場では表面的な言葉を使うことが多いです。
A: 本音を話してくれれば、もっと信頼できますね。 — ほんねをはなしてくれれば、もっとしんらいできますね。もし本当の気持ちを話してくれたら、もっと信頼できますね。
B: 徐々にコミュニケーションを続ければ、きっと心を開いてくれますよ。 — じょじょにコミュニケーションをつづければ、きっとこころをひらいてくれますよ。少しずつ話すことで、きっと気持ちを話してくれると思いますよ。
使う場面
- 職場の会話で同僚や上司の本当の意見や感情を理解する際に重要。
- 社交の場面で表面上の言葉(建前)と区別して使われる。
- ニュースやテレビ番組で、人物の真意や本気の言葉を説明する時に使う。
- 労働者同士の信頼関係を築くため、打ち解けた会話で本音を表すことが多い。