
JLPT N1レベルの文法として「かたがた」は、二つの目的を兼ねて動作を行う際に使われる丁寧な表現です。ベトナム人やインドネシア人学習者は「ついでに」「がてら」と混同しやすく、また敬語の扱いが難しいため、職場や日常会話で誤用することが多いです。今回はその違いと正しい使い方を詳しく説明します。
問題
おれい _、ごあいさつに うかがいました。
問題:おれい _、ごあいさつに うかがいました。この文の空欄に入れる適切な言葉は何でしょう?職場やビジネスでの訪問時に丁寧に二つの目的を表す表現を理解するために重要です。
- ところ
- ついでに
- がてら
- かたがた
正解
正解は4の「かたがた」です。読みは「かたがた」で、意味は「~を兼ねて」「同時に二つの目的を持って行う」という敬語表現です。漢字では「形々」や「片方」がありますが、口語ではひらがなで使われることが多いです。
なぜこの答え?
「かたがた」は二つの目的を兼ねて行動する際に使う非常に丁寧な表現で、主にビジネスや冠婚葬祭の場などで用いられます。同じような意味で「ついでに」「がてら」もありますが、「ついでに」はカジュアルで、目上の人への使用は避けるべきです。「がてら」は「ついで」と似ていますが、さらに口語的です。ベトナム人・インドネシア人学習者は「ついでに」と混同しがちですが、「かたがた」はより改まった場面で使うこと、「かたがた」は主に訪問や挨拶、感謝の気持ちを伝える際に使うことを教えるのがポイントです。
他の選択肢が違う理由
- ところ(ところ)-「所」「時」を表し、二つの行為の兼ね合いを示す言葉ではありません。例文:すみません、今ちょっといいところですか?(すみません、いまちょっといいところですか?)「今、話しても大丈夫ですか?」
- ついでに(ついでに)-「ちょっとした用事のついでに何かをする」という意味で、カジュアルな表現です。目上の人への使用は避けるべきです。例文:スーパーへ行くついでに牛乳を買いました。(スーパーへいくついでにぎゅうにゅうをかいました。)「スーパーに行く途中で牛乳を買った」
- がてら(がてら)- 「~のかたわら」や「~ついでに」の意味で口語的です。丁寧さが劣るためビジネスでは使わない方が良いです。例文:散歩がてら図書館へ行きました。(さんぽがてらとしょかんへいきました。)「散歩のついでに図書館に行った」
例文
- お礼かたがた、訪問させていただきました。(おれいかたがた、ほうもんさせていただきました。)お礼と挨拶のために訪問した。
- 相談かたがた、会社にお邪魔します。(そうだんかたがた、かいしゃにおじゃまします。)相談のために会社を訪れる。
- 報告かたがた、ご挨拶に伺いました。(ほうこくかたがた、ごあいさつにうかがいました。)報告をしつつ挨拶も行った。
- 工場見学かたがた、新しい機械の説明を聞きました。(こうじょうけんがくかたがた、あたらしいきかいのせつめいをききました。)見学に行くついでに説明も受けた。
会話例
A:今度の会議のあと、山田さんにお礼かたがた挨拶に行きましょうか? — 次の会議後に山田さんに正式にお礼と挨拶をかねて伺いましょうか?
B:はい、それはいい考えですね。 — ええ、とても良い案だと思います。
A:その時、仕事の相談かたがた質問もしたいです。 — その時に仕事の相談も同時にしたいと思っています。
B:了解です。じゃあ、一緒に行きましょう。 — 分かりました。一緒に伺いましょう。
使う場面
- ビジネスの訪問挨拶で「~かたがた」を使い、丁寧に二つの目的を示す。
- 書面やメールで、謝辞や案内と一緒に挨拶を述べる時に活用。
- 冠婚葬祭の挨拶や訪問の際にも用いられる格式の高い表現。
- 「お礼かたがた」「相談かたがた」「報告かたがた」などの形で定型的に使われる。