「禁じ(きんじ)」の使い方と意味 – JLPT N1

「禁じ(きんじ)」の使い方と意味 - JLPT N1

「禁じ」はJLPT N1レベルの表現で、「感情や行動を抑えることができない」という意味があります。実習生がよく似た言葉と混同しやすいので、正確な意味の理解と使い方が必要です。この記事では、間違いやすい例も挙げて、教える時のポイントを説明します。

問題

その しらせに、なみだを _ えなかった。

問題:「その知らせに、涙を_えなかった。」に入る適切な言葉はどれか。感情を抑えきれない様子を表現できる表現を知ることは、実習生の語彙力向上に役立ちます。

  1. こらえ
  2. きんじ
  3. おさえ
  4. とどめ

正解

きんじ(禁じ)、「感情を禁じえない」とは「感情を抑えることができない」という意味です。この文では「涙を禁じえなかった」となり、「涙をこらえられなかった」ということを表します。

なぜこの答え?

「禁じ」は本来「禁ずる(きんずる)」から来る言葉で、禁止や抑制の意味もあります。しかし、感情の文脈で使う場合、「禁じえない」は「抑えることができない」「耐えられない」という意味に変化します。漢字の「禁」は強く制限・禁止を表しますが、感情の場合はその力が逆に押さえられず溢れてしまう状態を示します。実習生は「こらえる」や「おさえる」と混同しやすいですが、「禁じ」はより強い感情の爆発を表現すると覚えると良いでしょう。

他の選択肢が違う理由

  • こらえ(堪え) – 我慢する意味。例:彼は痛みをこらえた。(かれはいたみをこらえた) 彼は痛みを我慢した。
  • おさえ(抑え) – 感情や衝動を抑制する意味。例:怒りを抑えた。(いかりをおさえた) 彼は怒りを抑制した。
  • とどめ(止め) – 止める、制限する意味。例:出血を止めるために応急処置をした。(しゅっけつをとめるためにおうきゅうしょちをした) 怪我の血を止めた。

例文

  1. その知らせに、涙を禁じえなかった。 (そのしらせに、なみだをきんじえなかった) 彼は悲しいニュースに涙を抑えられなかった。
  2. 感動のあまり声を禁じえなかった。 (かんどうのあまりこえをきんじえなかった) とても感動して声が出せなかった。
  3. 心配で眠れず、気持ちを禁じえなかった。 (しんぱいでねむれず、きもちをきんじえなかった) 心配で気持ちを抑えきれなかった。
  4. その場の興奮に我慢できず、笑いを禁じえなかった。 (そのばのこうふんにがまんできず、わらいをきんじえなかった) 興奮して笑いを抑えられなかった。

会話例

田中さん: そのニュースを聞いて、涙を禁じえましたか? — 彼は感情を抑えきれましたか?
グエンさん: いいえ、禁じえませんでした。とても悲しかったです。 — いいえ、感情を押さえられませんでした。とても悲しかったです。
田中さん: 感情の表現は時に大事です。無理しないで。 — 時には感情を出すのも大切です。無理しないでください。
グエンさん: ありがとうございます。頑張ります。 — ありがとうございます。がんばります。

使う場面

  • 新聞やニュース記事で感情的な反応を表すときに使われる。
  • 感動的なスピーチや物語の中で、感情を抑えられない状態を表す。
  • 文学作品やシリアスな会話で、強烈な感情の爆発を描写する場面。
  • 職場での深刻な話や人間関係の話で、感情を素直に表現する意味合いで使われることがある。
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