
『をめぐって』はJLPT N2レベルに出てくる言い回しで、「ある問題や話題を中心に、議論や争いが起こる」という意味を表します。実習生の方が特に理解しにくい文法の一つで、似た表現と混同しやすいため丁寧に指導が必要です。この表現が理解できると、ニュースや職場での会話がスムーズになります。
問題
その もんだい _ て、ぎろんが つづいた。
問題:「その問題_て、議論が続いた。」この文の空欄に入る正しい表現は何ですか?職場やニュースでよく使われる表現なので、正しく理解しておくことが大切です。
- をこめ
- をめぐっ
- をつうじ
- をもとに
正解
正解は『をめぐって』です。読みは「をめぐって」、意味は「〜を中心として」「〜に関して」で、ある問題を巡って討論や争いが行われるイメージを持ちます。漢字は『巡る』の連用形『めぐっ』と接続します。
なぜこの答え?
『をめぐって』は「ある話題や問題を取り巻いて、関係者の間で議論や争いが行われる」という意味の表現です。漢字の『巡』は「巡る(めぐる)」で「ぐるっと回る」という意味ですが、ここでは問題を軸にして話が回っているという比喩的な使い方です。ベトナム人やインドネシア人の学習者は似ている『をもとに』『を通じて』と混同することが多いですが、これらは「根拠」や「手段」を表すのに対し、『をめぐって』は「争い・議論の対象」を表します。
他の選択肢が違う理由
- をこめ(を込めて)=「気持ちを込めて」などの「心を込める」意味。例:心をこめて作りました。(こころをこめてつくりました。)一生懸命に作りました。問題の内容に関係しません。
- をつうじ(を通じて)=手段や方法を表す。例:電話を通じて連絡を取ります。(でんわをつうじてれんらくをとります。)連絡手段の説明で、この文では不適切です。
- をもとに=「基にして、根拠として」使う。例:資料をもとに報告書を書きます。(しりょうをもとにほうこくしょをかきます。)議論の中心ではないため誤用です。
例文
- 環境問題をめぐって激しい議論が起きた。 (かんきょうもんだいをめぐってはげしいぎろんがおきた。) Vấn đề môi trường đã gây ra những cuộc tranh luận gay gắt.
- 彼らは契約をめぐって争っています。 (かれらはけいやくをめぐってあらそっています。) Họ đang tranh chấp về hợp đồng.
- 新しい法案をめぐって意見が分かれた。 (あたらしいほうあんをめぐっていけんがわかれた。) Ý kiến đã chia rẽ xoay quanh dự luật mới.
- 政治腐敗をめぐるスキャンダルが報道された。 (せいじふはいをめぐるスキャンダルがほうどうされた。) Báo chí đưa tin về scandal liên quan đến tham nhũng chính trị.
会話例
A:この問題をめぐって、どんな意見がありますか? — Ada pendapat seperti apa tentang masalah ini?
B:様々な意見があって、意見が割れています。 — Ada banyak pendapat dan terjadi perbedaan pendapat.
A:会議では何が話されたの? — Apa yang dibicarakan di rapat?
B:問題をめぐって熱い議論が続いています。 — Diskusi sengit mengenai masalah itu terus berlangsung.
使う場面
- ニュースや記事で、政治問題・社会問題の論争を説明するときに使われる。
- 職場のミーティングで、課題やトラブルの原因を話し合う場合にもよく使う。
- JLPT N2の読解でこの表現が頻出なので、熟練のために覚えておく必要がある。