
技能実習生や特定技能の方々が日本語でよく戸惑う文法の一つが「だけあって」です。この表現は原因と結果を結びつける重要な表現ですが、似た形の表現と混同しやすいのが特徴です。実際の業務や日常会話で使われることも多いので、正しく理解し使えるようになりましょう。
問題
プロ _、えが とても じょうずだ。
問題: 「プロ _、えが とても じょうずだ。」の文で正しい接続詞はどれでしょうか?仕事や日常会話で、原因と結果に因果関係を明確に表すことは重要です。
- からこそ
- わりに
- だけあって
- ものの
正解
答え: 3. だけあって(dakeatte) 「~だけあって」は「~だから当然」といった意味で、前の内容を原因に結果が予想通りであることを示します。
なぜこの答え?
「だけあって」は「~だから当然」「それ相応に」という意味を持ちます。例えば、「プロだけあって、絵がとても上手だ。」は「プロとしての技術があるから、絵が上手なのは当然だ」というニュアンスです。
漢字表記は特に無く、「だけ」は助詞的な役割、「あって」は動詞「ある」の連用形です。
他の選択肢と混同しがちですが、「からこそ」は強調、「わりに」は意外性、「ものの」は譲歩の意味なので、文脈に合いません。
他の選択肢が違う理由
- 1. からこそ(karakoso)「~だからこそ」という強調の意味。例:「努力したからこそ成功した。」(努力したので、特に成功した)。
- 2. わりに(warini)「~に比べて意外に」という意味。例:「安いわりに品質がいい。」(安いのに品質が良い)。
- 4. ものの(mono no)「~けれども」という譲歩の意味。例:「試験は難しかったものの 合格した。」(難しかったけど合格した)。
例文
- プロだけあって、とてもていねいに仕事をします。
(ぷろだけあって、とてもていねいにしごとをします。)
プロなので、丁寧に仕事をするのは当然です。 - 彼は日本語が上手なだけあって、通訳の仕事ができます。
(かれはにほんごがじょうずなだけあって、つうやくのしごとができます。)
日本語が上手だからこそ、通訳として働けます。 - このレストランは人気があるだけあって、いつも混んでいます。
(このれすとらんはにんきがあるだけあって、いつもこんでいます。)
人気があるので、いつもお客さんが多いです。 - 今日は仕事が忙しかっただけあって、疲れています。
(きょうはしごとがいそがしかっただけあって、つかれています。)
仕事が忙しかったので、疲れているのは当然です。
会話例
A: この絵、すごく上手ですね。
(このえ、すごくじょうずですね。)
この絵はとても上手ですね。B: ええ、彼はプロだけあって、いつも上手に描きますよ。
(ええ、かれはぷろだけあって、いつもじょうずにかきますよ。)
ええ、彼はプロなので、いつも上手に描きますよ。A: そうなんですか。やっぱりプロだから違いますね。
(そうなんですか。やっぱりぷろだからちがいますね。)
そうですか。やはりプロだから違いますね。B: はい、経験と技術があるからこそ、いい絵が描けるんです。
(はい、けいけんとぎじゅつがあるからこそ、いいえがかけるんです。)
経験と技術があるからこそ、素晴らしい絵が描けるのです。
使う場面
- 技能実習生が上司や先輩を褒めるときの表現として使う。
- 仕事の結果が本人の能力や条件に合っていることを説明するとき。
- 適切な結果や評価を強調する場面で多用される。
- 会話やビジネス文書で原因と結果を明確にしたいときに便利。