
外国人学習者に多い間違いの一つは、『連絡のし_がない』の空欄に何を入れるかです。正解は『よう』で、「方法」や「やり方」を表す言葉です。特にベトナム人やインドネシア人学習者が『こと』や『もの』を入れてしまいがちなので、その違いや使い分けを説明します。
問題
でんわばんごうが わからないので、れんらくの し _ が ない。
問題:「でんわばんごうが わからないので、れんらくの し_が ない。」の_に入れる正しい言葉は何か。職場での連絡方法を表現する際の重要な文型である。
- もの
- よう
- ところ
- こと
正解
正解は『よう』(用)で、『しよう』は『する』+『よう(方法)』の組み合わせ。「連絡のやり方」という意味を表す。
なぜこの答え?
『よう』は「手段」や「方法」を表す語で、動詞の連用形+『よう』で『~の仕方』を意味する。『連絡のしようがない』は「連絡をする方法がない」という意味。ベトナム語やインドネシア語の学習者は『こと』や『もの』を使う誤りが多いが、これらはそれぞれ「事(抽象的なこと)」や「物(具体的なもの)」を指すため、この文脈では不適切。『よう』は漢字で『用』と書き、用途・使用法という意味を持ち、工場や店舗などの日常業務でよく使われる表現である。
他の選択肢が違う理由
- もの:もの(物)=物体や具体的な物。例:『このものは重いです。』(このものはおもいです。)- この物は重いです。
- ところ:ところ(所)=場所。例:『駅のところで待ち合わせしましょう。』(えきのところでまちあわせしましょう。)- 駅のところで待ち合わせしましょう。
- こと:こと(事)=抽象的な事柄。例:『日本語を勉強することが大切です。』(にほんごをべんきょうすることがたいせつです。)- 日本語を勉強することは大切です。
例文
- 電話の連絡のしようがわかりません。(でんわのれんらくのしようがわかりません。)- 電話で連絡する方法がわかりません。
- 新しい機械の使い方のようを説明してください。(あたらしいきかいのつかいかたのようをせつめいしてください。)- 新しい機械の使い方を説明してください。
- 災害時の避難のようを知っていますか。(さいがいじのひなんのようをしっていますか。)- 災害時の避難の方法を知っていますか。
- パソコンのメール送信のようが少し難しいです。(ぱそこんのめーるそうしんのようがすこしむずかしいです。)- パソコンでのメール送信の方法が少し難しいです。
会話例
A: 電話番号がわからないので、連絡のしようがないです。 — 電話番号がわからないので、連絡のしようがないです。
B: そうですか。それなら、直接会いに行くしかないですね。 — そうですか。それなら、直接会いに行くしかないですね。
A: はい、助かります。ありがとうございます。 — はい、助かります。ありがとうございます。
B: 何かあったら、いつでも相談してください。 — 何かあったら、いつでも相談してください。
使う場面
- 工場や職場で機械の使い方を説明するときに、「使いよう」や「操作のしよう」という表現がよく使われる。
- 電話やメールなどの連絡手段について話すとき、「連絡のしようがない」という表現で「方法がない」を伝える。
- 取り扱い説明書やマニュアルで「しようの方法」や「使いよう」として記載されることが多い。
- 口頭や書面で困った状況の対処法を説明するときによく使われる。