「よう」の使い方と意味(なにをいわれようと)- JLPT N2文法解説

「よう」の使い方と意味(なにをいわれようと)- JLPT N2文法解説

JLPT N2レベルの文法「~ようと」は、逆接の意味合いをもち、意志の強さや動作の継続を表現します。特に「なにをいわれようと」といった表現は、相手の言葉に動じない強い態度を示し、日本語学習者にとってわかりにくいポイントです。ベトナム語やインドネシア語話者の学習者が混乱しやすいこの表現を、典型的な誤りや指導法とともに解説します。

問題

なにを いわれ _ と、わたしは きにしない。

本問題は「なにをいわれ_と、わたしはきにしない。」に入れる適切な語を選ぶものです。この文は「何を言われても気にしない」という、強い意思を示します。こうした逆接の「~ようと」文型は初級ではあまり出てこないため、理解に苦しむ学習者が多いです。

  1. える
  2. られ
  3. たい
  4. よう

正解

正解:よう
読み:よう
意味:逆接を示し「たとえ~でも」「~しても」の意味を持つ。強い意志や不動の態度を表す。漢字の「様」や「用」とは無関係で、文法的接続を示す。

なぜこの答え?

「~ようと」は逆接の接続助詞で、「何を言われようと」は「たとえ何を言われても」という意味になります。学習者が間違いやすい点は他の可能形や助詞と混同することです。例えば、「られ」は受身や可能形の一部ですが、この文脈には合いません。また「たい」や「える」も動詞の変化として誤用しがちです。

教える際は、「ようと」は「たとえ~ても」と同じだと説明し、似た形の助詞・助動詞との違いを具体例で示すと理解が深まります。また、「なにをいわれようと、私は気にしない」は日常生活や職場でよく使われるフレーズであるため、ロールプレイなど実践的な練習が効果的です。

他の選択肢が違う理由

  • える(える):可能動詞や「得る」の意味
    例文:私は情報を得ることができる。- 私はじょうほうをえることができる。- 私は情報を得ることができる。
  • られ(られ):受身・可能形の一部として使われる
    例文:この仕事は簡単にできる。- このしごとはかんたんにできる。- この仕事は簡単にできる。
  • たい(たい):希望の助動詞
    例文:日本に行きたい。- にほんにいきたい。- 日本に行きたい。

例文

  1. なにをいわれようと、私は気にしない。
    (なにをいわれようと、わたしはきにしない。)
    たとえ何を言われても、気にしない。
  2. 上司に怒られようと、自分のやり方を続けたい。
    (じょうしにおこられようと、じぶんのやりかたをつづけたい。)
    たとえ上司に怒られても、自分のやり方を続けたい。
  3. 雨が降ろうと、毎日仕事に行く。
    (あめがふろうと、まいにちしごとにいく。)
    たとえ雨が降っても、毎日仕事に行く。
  4. 友達に何を言われようと、自分の考えを変えない。
    (ともだちになにをいわれようと、じぶんのかんがえをかえない。)
    たとえ友達に何を言われても、自分の考えを変えない。

会話例

A:なにをいわれようと、気にしないでね。
A:なにをいわれようと、きにしないでね。
A:たとえ何を言われても気にしないでね。
B:わかりました。めげずにがんばります。
B:わかりました。めげずにがんばります。
B:わかりました。負けずに頑張ります。
A:うん、それが大事だよ。
A:うん、それがだいじだよ。
A:うん、それが重要だよ。
B:ありがとう、励まされました。
B:ありがとう、はげまされました。
B:ありがとう、元気づけられました。

使う場面

  • 職場で他の人の意見や批判があっても、自分の信念を曲げずに仕事を続ける時に使われる。
  • 日常会話で、相手の言動に左右されずに自分の考えや態度を示す表現としてよく登場する。
  • 企業研修やコミュニケーション教育で、困難に負けない態度を説明する際に教材として利用される。
  • 試験問題や模擬会話で、「~ようと」文型の理解を確認する代表的な例文として活用される。
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