「によって」の使い方と誤解しやすいポイント|JLPT N3文法解説

「によって」の使い方と誤解しやすいポイント|JLPT N3文法解説

「によって」は日本語学習者にとってよく混乱を招く文法の一つです。特に「にとって」「について」「として」との違いを理解するのが難しいため、間違えて使いやすいです。この記事では、その使い方のポイントと学習者が誤解しやすい部分について解説します。

問題

ひと _ かんがえかたが ちがう。

例文「ひと _ かんがえかたが ちがう。」において、空欄に入る適切な助詞を選ぶ問題です。この文は人によって考え方が異なることを表現するため、相応しい助詞を理解することが重要です。

  1. として
  2. によって
  3. にとって
  4. について

正解

正解は「によって」です。読みは「によって」、意味は「~による」「~に依存して」という因果関係や条件によって変わることを表します。漢字では「依って」と書くこともあります。

なぜこの答え?

「によって」は原因や手段、条件、変化の基準を示す際に使います。この文では「ひとによって」と言うことで「人による違い」を強調しています。つまり、誰か一人一人の人が違いの基準になっていることを示しているわけです。「にとって」は受け手の視点や評価を示し、「について」は話題やテーマを示し、「として」は身分や立場を表すため使い方が異なります。学習者はこれらと混同して誤用しやすいため、例文で使い分けの練習が必要です。

他の選択肢が違う理由

  • として(とし て)-身分や役割を表す。例:「彼は先生として働いています。」(かれはせんせいとしてはたらいています。)彼は教師として仕事をしています。
  • にとって(にとって)-視点・立場を示す。例:「私にとって大切な友だちです。」(わたしにとってたいせつなともだちです。)私にとってその友達は重要です。
  • について(について)-話題や対象を示す。例:「日本文化について勉強しています。」(にほんぶんかについてべんきょうしています。)日本の文化に関して学んでいます。

例文

  1. 人によって考え方が違います。(ひとによってかんがえかたがちがいます。)人によって意見は異なります。
  2. 天気によって予定を変えます。(てんきによってよていをかえます。)天気次第でスケジュールを変更します。
  3. 場所によってルールが違う場合があります。(ばしょによってルールがちがうばあいがあります。)場所により規則が異なることがあります。
  4. 個人によって意見は違います。(こじんによっていけんはちがいます。)人それぞれ意見が違います。

会話例

A: 人によって好きな食べ物が違うね。(ひとによってすきなたべものがちがうね。)人によって好みの食べ物は異なりますね。
B: そうだね、私は辛いものが好きだけど。(そうだね、わたしはからいものがすきだけど。)そうですね、私は辛い料理が好きです。
A: 天気によって服を変えた方がいいよ。(てんきによってふくをかえたほうがいいよ。)天気に合わせて服装を変えるのが良いですよ。
B: なるほど。分かりやすい説明ありがとう。(なるほど。わかりやすいせつめいありがとう。)わかりました。丁寧な説明ありがとうございます。

使う場面

  • 原因や理由を説明するときに使う(例:事故によって遅れました)。
  • 条件や方法の基準を示す時に用いる(例:人によって感じ方が違う)。
  • 場所や時間、個人などで変化や差異を説明するとき頻出。
  • 職場のマニュアルや説明書で、状況による対応や違いを説明する際に使われる。
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