
「かたわら」はJLPT N1の語彙で、「~の傍ら」と使い、主な活動の傍ら別のこともするニュアンスを持ちます。ベトナム人やインドネシア人の実習生がよく混同する類似表現との違いを理解することが重要です。ここでは使い方のポイントや教え方のコツを解説します。
問題
しごとの _、しょうせつを かいて いる。
問題:「しごとの_、しょうせつをかいている。」の_に入る正しい言葉はどれか?仕事の傍ら、別の活動も同時に行うという意味を伝える表現を学ぶことは、現場でのコミュニケーション向上に役立ちます。
- がてら
- かたわら
- ところ
- ついでに
正解
正解は「2. かたわら(傍ら)」です。「仕事の傍ら、小説を書いている」で、「主な仕事のそばで、別のこともしている」という意味になります。
なぜこの答え?
「かたわら」は「~の傍ら」と書き、主となる活動の傍らに別の活動を並行して行うことを表現します。漢字の「傍」は「そば」「近く」を意味し、イメージしやすいです。似た表現の「がてら」「ついでに」は主に「ついで」の意味で、一時的行動を指し、「ところ」は時間や場所を示すため、この文脈では誤りです。実習生は特に「がてら」と「かたわら」の違いを混同しやすいので、具体例を示し、同時進行と一時的行動の違いを説明することが効果的です。
他の選択肢が違う理由
- がてら(gatara):意味は「ついでに」「のついでに」。例文:「散歩がてら、買い物に行く。」(さんぽがてら、かいものにいく)- 散歩のついでに買い物へ行く。
- ところ(tokoro):意味は「時」「場所」。例文:「今行くところです。」(いまいくところです)- 今ちょうど行くところだ。
- ついでに(tsuideni):意味は「ついでに」「便乗して」。例文:「郵便局に行くついでに、牛乳を買ってきて。」(ゆうびんきょくにいくついでに、ぎゅうにゅうをかってきて)- 郵便局に行くついでに牛乳も買ってきてほしい。
例文
- 仕事の傍ら、日本語を勉強しています。 (しごとのかたわら、にほんごをべんきょうしています) – 仕事をしながら日本語も勉強している。
- 彼は会社の仕事の傍ら、料理教室を開いている。 (かれはかいしゃのしごとのかたわら、りょうりきょうしつをひらいている) – 彼は本業の傍らで料理教室を運営している。
- 農業の傍ら、副業としてオンライン販売をしている。 (のうぎょうのかたわら、ふくぎょうとしてオンラインはんばいをしている) – 農業をしながら副業としてネット販売もしている。
- 音楽活動の傍ら、福祉施設で働いている。 (おんがくかつどうのかたわら、ふくししせつではたらいている) – 音楽活動をしつつ福祉施設でも勤務している。
会話例
A: 小林さんは何をしていますか? — ベトナム語訳:Anh Kobayashi đang làm gì?
B: 彼は工場で働く傍ら、小説を書いています。 — ベトナム語訳:Anh ấy vừa làm việc ở nhà máy vừa viết tiểu thuyết.
A: そんなに忙しいのに、よく続けられますね。 — ベトナム語訳:Dù bận như vậy nhưng vẫn tiếp tục được thật đấy.
B: 好きなことなので、頑張れるそうです。 — ベトナム語訳:Vì đó là sở thích nên anh ấy có thể cố gắng.
使う場面
- 仕事や学業の傍ら趣味や副業を説明する時。
- 自己紹介や履歴書で多様な経験を表現する場面。
- 職場で同僚の活動について話す時。
- 語学学習の文章理解や作文練習で利用。