
JLPT N1の問題として出る「見るにたえない」の表現は、多くの実習生にとって難しいポイントです。にたえ(耐え)は「耐える」の連用形で、「苦痛や不快に耐えうる」という意味があります。実際に職場や日常生活でも見聞きする表現のため、正しく理解し使えるようにしましょう。
問題
その ひどい えいぞうは、みる _ ない。
問題:『そのひどい映像は、見る_ない。』という文に入るのはどれか。この表現は「見るに耐えない(見ていられない)」ことを表すため、とても使い方が重要です。
- にあた
- にそく
- にたえ
- にかたく
正解
正解は3番の「にたえ(耐え)」です。意味は「耐える」、つまり「我慢できる・耐えうる」ということです。
なぜこの答え?
「にたえ」は動詞「耐える」の連用形で、名詞や動詞の連用形に接続して「~に耐える=我慢する・耐えうる」という意味をつくります。映像や光景、状況があまりに酷くて「見るに耐えない」は「見ていられない」「我慢できない」という否定形になります。日本語ではこうした表現がよく使われ、慣用表現として覚える必要があります。ベトナム語やインドネシア語にはこうした結びつきの表現が慣れないため間違いやすい語彙です。
他の選択肢が違う理由
- にあた(にあた):「〜に当たる」の意味。例:彼の仕事は私にあたる。意味は「私の担当である」。
- にそく(にそく):「〜に則る」(〜にしたがう)の意味。例:法律に則って行動する。
- にかたく(にかたく):「〜に堪え難い」(難しくて〜できない)という意味。例:信じにかたい話。信じるのが難しい話。
例文
- その映画は見るにたえないほどひどかった。 (そのえいがはみるにたえないほどひどかった) — その映画は非常に酷くて見ていられなかった。
- 暑さにたえて、仕事を続けた。 (あつさにたえて、しごとをつづけた) — 暑さを我慢して仕事を続けた。
- この服は洗濯にたえる丈夫さがある。 (このふくはせんたくにたえるじょうぶさがある) — この服は洗濯しても破れないほど丈夫だ。
- あの音は耐え難いほど不快だ。 (あのおとはたえがたいほどふかいだ) — あの音は我慢できないくらい不快だ。
会話例
A: この映像、見た? — このえいぞう、みた? (Did you watch this video?)
B: 見たけど、本当に見るにたえなかったよ。 — みたけど、ほんとうにみるにたえなかったよ。 (I watched it, but I really couldn’t stand watching it.)
A: 本当だよね。ひどすぎて嫌だった。 — ほんとうだよね。ひどすぎていやだった。 (That’s right. It was too terrible and I disliked it.)
B: そういう映像は見るにたえるかどうか大事だね。 — そういうえいぞうはみるにたえるかどうかだいじだね。 (Whether such videos can be endured or not is important.)
使う場面
- 「見るにたえない」など、否定形で使われて不快なものや状況を表す。
- 製品の耐久性を表す時に「耐える」が使われることが多い。例:「この服は洗濯に耐える」。
- 仕事がつらいときの「耐える」という意味でも使われることがある。
- JLPT N1レベルの語彙で、漢字の読みと使い方の理解が必要。