
「を通じて」という表現は、日本語学習者がよく間違えやすい文法項目です。特に「情報を得る手段や経路」を示す際に使うことが多いですが、似た意味の表現と混同することもあります。この解説では、実習生や外国人労働者が誤解しやすいポイントと、職場での使い方を中心に紹介します。
問題
テレビ _ て、じけんを しった。
問題:「テレビ _ て、じけんを しった。」の空所に入る正しい言葉は何ですか?情報の伝達手段を表す表現を知ることは、日常会話や職場でのコミュニケーションに重要です。
- をこめ
- をはじめ
- をめぐっ
- をつうじ
正解
正解は「をつうじて」(を通じて)です。これは「〜を通して」「〜を媒介として」と同じ意味で、ある手段や経路を介して何かが起きることを表します。
なぜこの答え?
「を通じて」は漢字の「通」に「通る」「交通する」という意味があり、情報や出来事が『通過する』イメージが強いです。テレビやインターネットなど、何かを媒介にする時に使います。学習者は、「をはじめ」や「をめぐって」と混同しやすいですが、「をはじめ」は対象の代表例を指し、「をめぐって」は議論や問題に関係することを指すので別の意味です。「をこめる」は感情を込めるという意味で、これも違います。
他の選択肢が違う理由
- をこめ(を込め): 感情や気持ちを『込める』意味。例:「心を込めて作ります。」(こころをこめてつくります。)心を込めて作ります。
- をはじめ(を始め): 代表的なものを示す。例:「日本を始め、多くの国で人気があります。」(にほんをはじめ、おおくのくにでにんきがあります。)
- をめぐっ(を巡る): 問題や話題を取り巻く意味。例:「事件を巡って議論が続く。」(じけんをめぐってぎろんがつづく。)
例文
- テレビを通じて情報を受け取る。 (テレビをつうじてじょうほうをうけとる。) — テレビを媒介として情報を受け取るという意味。
- インターネットを通じて友達と話す。 (インターネットをつうじてともだちとはなす。) — ネットを通して会話する。
- 職場を通じて研修に参加する。 (しょくばをつうじてけんしゅうにさんかする。) — 職場がきっかけになって研修に行く。
- 経験を通じて技術が向上する。 (けいけんをつうじてぎじゅつがこうじょうする。) — 経験を介してスキルが上がる。
会話例
A: テレビを通じて事件のことを知りましたか? (テレビをつうじてじけんのことをしりましたか?) — テレビで事件の情報を知りましたか?
B: はい、ニュースで見ました。 (はい、ニュースでみました。) — はい、ニュースで見ました。
A: 他にどこで情報を得ましたか? (ほかにどこでじょうほうをえましたか?) — 他にどこから情報を得ましたか?
B: インターネットを通じて詳しく調べました。 (インターネットをつうじてくわしくしらべました。) — インターネットを使って詳しく調べました。
使う場面
- ニュースや情報の伝達経路を説明するとき
- 研修や経験を経て得た知識を話す場面
- 電話やメールなど媒体を使ったコミュニケーション
- 職場での報告や連絡の理由説明