
「そんなかんたんなことをかれがしらないはずがない。」という文はJLPT N3レベルのよく使われる表現です。ベトナムやインドネシアの実習生の方が混乱しやすい「はずがない」の意味と用法を、分かりやすく解説します。仕事や日常会話で頻出するので、正しく理解して使えるようになりましょう。
問題
そんな かんたんな ことを かれが しらない _ ない。
問題:「そんなかんたんなことをかれがしらない_ない。」の_に入る言葉は何?この表現は、「彼がそんな簡単なことを知らないはずがない(絶対に知らないことはない)」という意味を持ち、否定の強調に使います。
- ことは
- はずが
- ところは
- わけは
正解
正解:はずが(hazuga)
「はずがない」は「~するはずがない」で、「~のはずがない(~のわけがない)」と同じく、ある事が絶対にありえない・不可能であることを表します。
なぜこの答え?
「はず」は「そうなると思っている状況、予測や当然の期待」を意味する名詞です。そこに「がない」が付くと「その予測は絶対に間違っている」「その考えはありえない」を表現します。
例えば「そんなかんたんなことを彼が知らないはずがない」は、「彼はそんな簡単なことを知らない」なんてありえない=「彼は絶対に知っている」という強い否定・断定表現です。
この表現は日常的によく使われ、意味も直感的ですが、「はずがない」の使い方で迷う実習生は多いです。
「わけがない」と似ていますが、微妙なニュアンスの違いや使い方の場面があります。教える際は「不可能の強調」と覚えさせると良いでしょう。
他の選択肢が違う理由
- ことは(koto wa) – 「こと」は「事=こと」、話題のテーマを示します。例:「そんなことはしません」(そんなことはしません)私はそんなことはしません。
- ところは(tokoro wa) – 「場所・点」を示す。例:「忙しいところは来ないでください」(いそがしいところはこないでください)忙しい時は来ないでください。
- わけは(wake wa) – 「理由」を表す。例:「来なかったわけは、疲れていたからです」(こなかったわけはつかれていたからです)来なかった理由は疲れていたからです。
例文
- 彼がそんなミスをするはずがない。
(かれがそんなミスをするはずがない。)
彼がそんなミスをすることは絶対にあり得ない。 - 今日は雨が降るはずがない。
(きょうはあめがふるはずがない。)
今日は雨が降ることは絶対にない。 - あの機械が壊れているはずがない。
(あのきかいがこわれているはずがない。)
あの機械が壊れているなんてありえない。 - そんな簡単なことを知らないはずがない。
(そんなかんたんなことをしらないはずがない。)
そんな簡単なことを知らないことは絶対にない。
会話例
A: 彼、本当にあの仕事ができるの?
(かれ、ほんとうにあのしごとができるの?)
彼は本当にあの仕事ができるの?B: そんなかんたんなことを彼が知らないはずがないよ。
(そんなかんたんなことをかれがしらないはずがないよ。)
彼がそんな簡単なことを知らないはずがないよ。A: そうか、安心した。
(そうか、あんしんした。)
そうか、それなら安心したよ。B: まあ、頑張っているし見守ろう。
(まあ、がんばっているしみまもろう。)
まあ、彼は頑張っているから見守ろう。
使う場面
- 仕事の現場で「そんなミスを彼がするはずがない」といった、可能性や予測の否定に使う。
- 機械の故障など、「壊れているはずがない」というように、確信をもって否定する時。
- 会話での強い否定表現。相手や自分の行動や状態を強く否定するとき。
- 天気予報など、「今日は雨が降るはずがない」という予測の否定にも使われる。