
JLPT N4の文法項目『ながら』は、「〜しながら〜する」で二つの動作が同時に行われることを表します。ベトナム人やインドネシア人学習者は、『ながら』の使い方でよく間違えをします。ここではその特徴と正しい指導法を解説します。
問題
テレビを み _ ごはんを たべます。
問題:『テレビを み _ ごはんを たべます。』の空欄に入る正しい文法は何か。なぜ正しい使い方が重要かも説明してください。
- ては
- ながら
- のに
- たり
正解
2. ながら (nagara)―二つの動作が同時に起こることを表す表現。
漢字表記は通常無く、平仮名で「ながら」と書く。
なぜこの答え?
『ながら』は主に動詞の連用形(ます形)につけ、同時に行う動作を示します。使い方が似ているが、動作の順序や因果関係を示す『ては』『のに』『たり』とは異なります。多くの外国人学習者は「~たり」と混同しがちですが、『~たり…たりする』は不特定の動作の列挙、時間の同時・重複を必ず示しません。指導では、具体的な例文を使い、実際の作業しながら音楽を聴く場面や、テレビを見てご飯を食べる状況など、仕事や生活場面に結びつけて説明すると理解が深まります。コツは動作が同時進行であることをくどくなく伝える点です。
他の選択肢が違う理由
- 1. ては(te wa)―動作の継続や条件・結果を表す。例文:仕事をしては休みます。(働いて休む繰り返しの意)
- 3. のに(noni)―逆接を表し、「〜なのに」の形で使う。例文:雨が降っているのに、運動します。(雨でも運動するという意)
- 4. たり(tari)―複数の動作や状態を並べて示す。例文:歌ったり、踊ったりします。(いくつかの動作の例示)
例文
- テレビを見ながらごはんを食べます。
(てれびをみながらごはんをたべます)
テレビを見ながら食事をすることはよくあります。 - 音楽を聴きながら掃除をします。
(おんがくをききながらそうじをします)
音楽を聴きつつ掃除をするのは楽しいです。 - 携帯電話を使いながら歩かないでください。
(けいたいでんわをつかいながらあるかないでください)
安全のため、携帯電話を使いながら歩くことは禁止されています。 - 新聞を読みながらコーヒーを飲みます。
(しんぶんをよみながらこーひーをのみます)
朝は新聞を読みながらコーヒーを飲みます。
会話例
A: 仕事をしながら何か食べますか?
(しごとをしながらなにかたべますか?)
仕事中に何か食べることはありますか?
B: はい、たいていテレビを見ながら食べます。
(はい、たいていテレビをみながらたべます。)
はい、普通はテレビを見ながら食べます。
A: それは便利ですね。
(それはべんりですね。)
それは便利ですよね。
B: はい、手が使えていいです。
(はい、てがつかえていいです。)
はい、両手が使えるので良いです。
使う場面
- 職場で作業しながら音楽を聴く時に使います。
- 休憩時間にテレビを見ながら食事をする場面で使います。
- 安全注意として『携帯電話を使いながら歩かないで』と標識で見かけます。
- ラジオやスマホでニュースを聞きながら家事をする時にもよく使われる表現です。