「をきっかけに」の使い方と意味【JLPT N2】

「をきっかけに」の使い方と意味【JLPT N2】

外国人学習者にとって、「をきっかけに」はよく出てくる表現ですが、使い方が少し難しいと感じる方も多いです。特にベトナム人やインドネシア人実習生から「にあたる」と混同されやすいので、例文や背景も交えて解説します。

問題

びょうき _ に、せいかつを かえた。

問題:「びょうき _ に、せいかつを かえた。」この空欄に入る正しい表現はどれでしょうか?生活の変化を表す場面で重要です。

  1. にあたっ
  2. をきっかけ
  3. をめぐっ
  4. をはじめ

正解

正解は「をきっかけ」です。読みは「をきっかけ」、意味は「何かの出来事を契機として(きっかけとして)、それをきっかけに何かが変わる・始まる」という意味です。漢字は「切っ掛け」などもありますが、普通はひらがな表記が多いです。

なぜこの答え?

「をきっかけに」はある出来事や経験を起点にして、その後の変化や行動が始まることを表します。「病気をきっかけに生活を変えた」という文のように、病気という経験が生活習慣の改善につながったことを示します。ベトナム人学習者は似た「にあたって」と間違えることが多いですが、「にあたって」は「ある行動を始める時の節目・場面」を表すのに対し、「をきっかけに」は「その出来事を契機に変化が起きた」ことを強調します。教授の際は具体例で違いを説明することが効果的です。

他の選択肢が違う理由

  • にあたっ(にあたった) – 「~の際に、その時に」などの意味。例:イベントは火曜日にあたった。(イベントはかようびにあたった。) イベントは火曜日に開かれた。
  • をめぐっ(をめぐって) – 「~について」「~を中心に」など。意見や議論、争いに関わる意味が強い。例:環境問題をめぐって会議が行われた。(かんきょうもんだいをめぐってかいぎがおこなわれた。) 環境問題についての会議があった。
  • をはじめ – 「~を代表にして、特に」などの意味。例:日本には富士山をはじめ多くの名所がある。(ふじさんをはじめおおくのめいしょがある。) 富士山を代表として多くの名所がある。

例文

  1. 病気をきっかけに、運動を始めました。 (びょうきをきっかけに、うんどうをはじめました。) 病気を経験して、運動を始めた。
  2. 失敗をきっかけに、仕事のやり方を変えた。 (しっぱいをきっかけに、しごとのやりかたをかえた。) 失敗が原因で仕事の方法を変えた。
  3. 会議をきっかけに、新しいプロジェクトが始まった。 (かいぎをきっかけに、あたらしいぷろじぇくとがはじまった。) 会議がきっかけとなってプロジェクトが始まった。
  4. 留学をきっかけに、日本語が上手になった。 (りゅうがくをきっかけに、にほんごがじょうずになった。) 留学がスタート地点になって日本語が上達した。

会話例

A:最近、何か変わったことはありますか? — 最近、何か変わったことはありますか?
B:病気をきっかけに、食生活を改善しました。 — 病気をきっかけに、しょくせいかつをかいぜんしました。
A:それは良いですね。健康は大切ですから。 — それはいいですね。けんこうはたいせつですから。
B:ええ、毎日運動も始めました。 — ええ、まいにちうんどうもはじめました。

使う場面

  • 生活の変化や決心を話す際に使う。
  • ニュースや新聞で事件や出来事の契機を説明する時。
  • ビジネスの報告や会話で、きっかけとなった事柄を伝える場面。
  • 個人の体験談やスピーチで理由・原因を説明する際。
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