
「にともなって」はJLPT N2の重要な表現で、「〜に伴って」など漢字で書くことが多いです。ベトナムやインドネシアの実習生にとっては、「一緒に何かが起こる」という感覚は理解できても、にかわって、について、にとってなど似た助詞と混同しやすく、正しい使い分けを教えることが大切です。ここではつまずきポイントと指導方法をまとめました。
問題
じんこうの ぞうか _、もんだいも ふえた。
問題文は「人口の増加_、問題も増えた。」の空欄に正しい助詞を入れる問題です。仕事や生活の変化をセットで語るので、この文脈で使うはずのフレーズの理解は労働環境や社会問題理解にもつながります。
- にかわって
- にとって
- について
- にともなって
正解
正解はにともなって(に伴って)、「~に伴い」とも言います。『伴う』は「一緒に起こる」「ついていく」の意味で、何かの出来事や変化と、それに伴う別の変化を表現します。漢字の「伴」は「つきあう」「供に行く」イメージで覚えやすいです。
なぜこの答え?
にともなっては、原因や理由と結果、あるいは二つの変化が同時に起きる関係を示します。ベトナム語やインドネシア語に同じような表現はあるものの、『〜にかわって』『〜について』『〜にとって』と混同しやすいです。にかわっては「代わりに」、については「〜に関する情報」、にとっては「観点・立場」の意味なので用法を分けて教えましょう。実際の職場で増加や減少の報告時に使いやすく、文章や会話で頻出です。
他の選択肢が違う理由
- にかわって(に代わって)-『~の代わりに』の意味。例:先生にかわって、私が説明します。(せんせいにかわって、わたしがせつめいします。)私は先生の代わりに説明します。
- にとって – 『~に関しての立場や見方』。例:私にとって、日本は第二の故郷です。(わたしにとって、にほんはだいにのふるさとです。)私にとって日本は第二の故郷です。
- について – 『~に関する情報や話題』。例:仕事について話しましょう。(しごとについてはなしましょう。)仕事について話しましょう。
例文
- 人口が増加するにともなって、交通量も増えた。 (じんこうがぞうかするにともなって、こうつうりょうもふえた。) 人口が増えるのに合わせて、交通量も増えました。
- 技術の進歩にともなって、新しい問題が現れた。 (ぎじゅつのしんぽにともなって、あたらしいもんだいがあらわれた。) 技術が進んだと同時に、新しい問題も出てきました。
- 経済成長にともなって、生活費が上がった。 (けいざいせいちょうにともなって、せいかつひがあがった。) 経済が成長するにつれて、生活費も上がった。
- 気候変動にともなって、農作物の収穫量が変化した。 (きこうへんどうにともなって、のうさくもつのしゅうかくりょうがへんかした。) 気候の変化に合わせて農作物の量も変わった。
会話例
A: 人口の増加にともなって、交通渋滞がひどくなりましたね。 — 人口が増えるから交通渋滞が増える現象ですね。
B: はい、朝の通勤が大変になりました。 — 朝の出勤時間がとても忙しくなってしまいました。
A: 会社でも仕事が増えて、残業が多いそうです。 — 聞くところによると残業時間も増えています。
B: そうですね。仕事と生活のバランスが難しいです。 — 仕事と私生活の調整が難しくなっています。
使う場面
- 職場での報告や会議で、ある変化・増加が別の問題の増加と関係すると説明するとき。
- ニュースや新聞で、社会問題や経済問題を説明する際の表現。
- 日常会話で、何かの原因が結果を伴っている状況を語るとき。
- 気象情報や健康リスクの変化について話す場合。